山陰スピリチュアル紀行
万九千社(万九千神社) ~ 富神社 ~ ル コションドール出西
賛助会員として社ガールに入会していただいている、落語家の桂竹千代さん。
今回は出雲文化振興財団のイベントにお越しのタイミングで、落語会もされるということでしたので、せっかくなら一緒に島根の神社巡りもしてみよう!と企画しました。
ご祭神は、櫛御気奴命(クシミケヌノミコト)、大穴牟遅命(オオナムチノミコト)、少彦名命(スクナヒコノミコト)、八百萬神(ヤオヨロズノカミ)。
神在祭・神等去出祭(からさでさい)で有名な神社ですね。
ご祭神のオオナムチノミコトはスセリビメと結婚する際に、義理の父親であるスサノオノミコトから様々な試練が与えられました。
その一つに「火難」がありますが、火に巻かれていたところをネズミに助けられたという神話から、境内にはネズミの石像がたくさんあります。しかもそれぞれ寄贈していただいた方に由来するものになっていて可愛い♪
色々見て回るのも楽しいですよ。



万九千神社の神殿に上げていただき、お話をお聞きしました。
こちらの神社は本殿を持たない神社であり、磐境(いわさか、磐座)・神籬(ひもろぎ、御神木)(※神様をお祭するための神聖な場所)をお祭しています。その前に神殿があります。
こちらの神座(しんざ)と祝詞座(のりとざ)に使われている木材は、出雲大社の遷宮の際の仮殿に使われていた木材ということで、神様も居心地がよさそうです。
奥の扉も普段は閉まっていますが年に20日間ほどは開けられていて、神殿後ろの磐境・神籬が直接正面から拝むことができます。
社名の「まくせのやしろ」の由来として「くせ」は曲がり角を、「ま」はそれを強調する意味があり、昔この地は「まくせ」と呼ばれていました。斐伊川が大きく曲がった広い河原であり、洪水の起きやすいところでした。
そのため、洪水を鎮めることと、洪水によってもたらされた肥沃な土地を崇める、という意味があったようです。
万九千神社と隣り合う立虫神社(たちむしじんじゃ)は、元々は700mほど南西の斐伊川の中州に鎮座されていたところ、江戸時代前期の斐伊川の大洪水による流路変更で、こちらに遷宮されたそうです。
立虫神社の「虫」は昆虫などの虫ではなく蛇の意味があること、「立虫」はおそらく竜蛇神が顕現する意味があることなど、本当に興味深いお話が盛りだくさんで、このレポートに書ききれないほどでした。
楽しく、しかし時には少し厳しくお話をされる宮司様のお話は、とても面白かったです。
お祭の時期でとてもお忙しい中、お話を聞かせていただき本当に感謝です。


そして今回初めてお参りしましたが、神社の横に「神等去出広場」というところが作られていて、そちらに伊勢神宮の遥拝所が設けてあります。
なんと、伊勢神宮の内宮と出雲大社を結んだ線の上に、この万九千神社があるそうですよ!
境内にある出雲大社の遥拝所と合わせて、こちらにもお参りして不思議なご縁を感じてみては。

所在地:島根県出雲市斐川町併川258

御祭神は八束水臣津野命(ヤツカミズオミズヌノミコト)、天之冬衣命(アメノフユギヌノミコト)。
『出雲国風土記』には、「出雲社(いずものやしろ)」とされている神社だそうです。
この神社はアメノフユギヌノミコトという「オオクニヌシノミコトの父神」である神様がお祀りされていますが、なんと出雲地方ではこの神社しかお祀りされていないそうです。
合祀されている神様にも國忍富命(クニノオシトミノミコト)、布忍富鳥鳴海命(フオシトリトルナルミノミコト)という激レアな神様がおられます。
由来書きによれば715年に出雲国造三男がこの地に分家して、遠祖神(トオツミオヤノカミ)を合祀されて「富大明神」となり、この辺りを富村と呼ぶようになったようです。そしてその後明治4年に社名を改正し「富神社」になったそうです。
「富」という縁起の良い社名と、出雲の国を他の国から引き寄せて大きくしたという主祭神のヤツカミズオミズヌノミコトにあやかって、「富待石」という来待石のお守りもありました。
広い境内はきれいにお手入れされていて、とても気持ちがいい神社でしたよ。

所在地:島根県出雲市斐川町富村596
通常の神社巡りはここまでで、ここからはオプション企画♪
ランチは「ル コションドール出西」さんのランチをテイクアウトし、落語会の会場である出雲弥生の森博物館でいただきました。
パンはもちろん、サンドイッチや地元の食材を使ったカレーなど美味しかったです。
お店の雰囲気や店員さんの接客も素敵でした。また行きたいお店です。


所在地:島根県出雲市斐川町出西3368
そして落語会へ。
演目は「真田小僧」「うらのうら」「ちはやふる」「出雲大社の由来」の4つ。古典落語から古典アレンジ、オリジナルと内容も豊富!
「出雲大社の由来」は、『古事記』も落語にアレンジされるとまた違った感じがして面白かったし、『古事記』や神話をよく知らない方にはとても分かりやすく、興味を持ってもらえそうですね。

山陰地方での落語会は今後も開催を予定していますので、機会がありましたらお越しください。

(2025.3.17)
協力:社☆ガール 山本 陽子
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

干し柿の里と東出雲の神社を訪ねる
阿太加夜神社~揖夜神社~黄泉比良坂~ハンブルグ~干し柿の里 畑地区~出雲金刀比羅宮

落語家さんと巡ろう、出雲の神社
万九千社(万九千神社) ~ 富神社 ~ ル コションドール出西

松江城 歴史探索ツアー
松江城