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山陰スピリチュアル紀行

1年のスタートは神在の社「佐太神社」へ!

佐太神社~許曽志神社

今回は、昨年の1月に実施した神社巡りをご紹介します。

 

1月の神社めぐりは、神在の社「佐太神社」への初詣企画。あわせて1年のスタート、導きの神様がいらっしゃる許曽志(こそし)神社にもお参りしました。

佐太神社

 

八百万の神々が集う「神在の社」、出雲國二ノ宮、佐太神社です。御本殿は大社造りのお社が三殿(正中殿、北殿、南殿)並んでおり、国の重要文化財に指定されています。

 

御祭神は、正中殿:佐太大神(サダノオオカミ)=猿田昆古大神(サルタヒコノオオカミ)、伊弉諾尊(イザナギノミコト)、伊弉冉尊(イザナミノミコト)、事解男命(コトサカオノミコト)、速玉之男命(ハヤタマノオノミコト)、北殿:天照大神、瓊々杵尊(ニニギノミコト)、南殿:素戔嗚尊(スサノオノミコト)、秘説四座(ヒセツヨンザ)、と合計十二柱が祀られています。

 

今回は随神門から中に入り、それぞれの社殿の前でお参りさせていただきました。

お話は権禰宜の石橋様に伺いました。

 

「神在の社」とあるとおり、佐太神社では11月20日~25日にかけ、神在祭が執り行われます(県内で神在祭が行われるのは11社)。

 

「神在祭=縁結び」とされている地もありますが、佐太神社ではイザナミノミコトを偲んで八百万の神々がこの社にお集まりされるとされ、「お忌みさん」と言われています。

 

神在祭のなかでも11月25日夜に行われる神等去出神事は、神社での祭祀のあと、神職・氏子・崇敬者が、神社から2kmほど離れた神ノ目山の祭場へ神々をお送りします。

 

様々なお供えは、新嘗の古い形の祭祀を行っていて、古代のお祭りを神社が引継ぎ、今に至っているとのことです。

もう一つの大きなお祭りである御座替祭は9月24日に行われます。御神座の茣蓙(ござ)を取り替えるお祭りで、これは遷宮と同じ意味を持つとのこと。

 

神々をお招きするために舞われる佐陀神能は、国の重要無形民俗文化財、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。

 

神社境内の奥に、イザナミノミコトを祀る岩坂「母儀人基社(はぎのひともとしゃ)」があります。

 

佐太神社は中世を通じイザナミノミコトの陵墓である比婆山の神陵を遷し祀った社と伝え、「伊弉冉社(いざなみのやしろ)」として信仰されていました。今回はこちらにもお参りしました。

そして、摂社の田中神社へもお参り。二つのお社が背を向けて建っています。

 

西社の御祭神が此花開耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)を祀り縁結び・安産の、東社の御祭神が磐長姫命(イワナガヒメノミコト)を祀り縁切り・長寿のご神徳があります

 

新しい年にあたり、これまでの悪縁を切り、良縁を結びましょう、とお参りさせていただきました。

所在地:島根県松江市鹿島町佐陀宮内73

佐太神社をじっくり回ったため、今回予定していた時刻を過ぎてしまいましたが、希望者だけでもと声をかけ、許曽志神社にも行ってきました。

許曽志神社

許曽志神社の御祭神は、猿田毘古命(サルタヒコノミコト)と天宇受賣命(アメノウズメノミコト)。サルタヒコノミコトは「狭田国(さだのくに)」開発の祖である佐太大神と同一神といわれています。

 

記紀に記された「天孫降臨」の道案内をされたことから、「道しるべ=交通安全」の守護神として、また、この時に出会われたアメノウズメノミコトと結ばれたことから「縁結びの神」として尊崇されています。『出雲国風土記』に「許曽志社」と記されている古社です。

 

みどころは、やっぱり猿の像(鶏もあります)。様々な表情の像に癒されます。

所在地:島根県松江市古曽志町446

両社とも今までの企画で伺っていましたが、じっくり巡ると新たな発見があり楽しかったです。これからも地域の魅力を再発見できる、様々な企画を行っていきたいです。

協力:福井 晴子 (社☆ガール)

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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