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(c)「クライマーズ・ハイ」フィルム・パートナーズ
(c)「クライマーズ・ハイ」フィルム・パートナーズ
(c)「クライマーズ・ハイ」フィルム・パートナーズ
【レーダーアウト! その時、ジャンボ機の運命は……】
1985年8月12日。
午後6時56分東京発大阪行のJAL123便の機影がレーダーから消えた。
乗客乗員524名。生存者4名、死亡者520名。日航機墜落事故は単独飛行機事故としては世界で最も多く犠牲者を出した未曾有の悲劇だった。
そのとき新聞記者たちはいかにして現場に赴き、真実を伝えようとしたのか……。
この映画は地元新聞社記者たちの壮絶なる1週間を緊迫感あふれるタッチで描いた傑作だ。
全権デスクを任された悠木(堤真一)は、被害の詳細が明らかになるにつれ「生と死」を報道する使命感と、その記事を営業として多くの新聞を売らなければならないジレンマに悩まされる。
無理解な上層部、販売部、広告部との壮絶なバトルは、この作品の真骨頂だ。
研ぎ澄まされた演出は的確であり、役者たちを高揚させ臨場感に富む。
クライマーズ・ハイとは、登山中に興奮状態が続き感覚が麻痺することだが、まさにムービーズ・ハイの極地!
か『金融腐蝕列島《呪縛》』『突入せよ!あさま山荘事件』など、社会派エンターテイメントを生み出してきた原田眞人監督、渾身の最高作であることは間違いない!
必見!
text by... 茶柱達蔵
2008/07/04