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Cute Movies

ベンジャミン・バトン 数奇な人生

21世紀のおとなに贈る、静かな勇気の物語


【ストーリー】
ベンジャミン・バトン(ブラッド・ピット)は、生まれたときすでに80歳の体を持ち、時間を経るごとに若返るという数奇な運命を背負う。しかし、愛情あふれる養母クイニー(タラジ・P・ヘンソン)のもと、自分の運命を受け容れ、自分なりの人生を歩む。好奇の目で見る人も多い中、ベンジャミンのありのままを知ることができたのは素直なこころを持つデイジー(ケイト・ブランシェット)だった。

『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
2月7日(土)公開
監督: デイビッド・フィンチャー 原作F・スコット・ フィッツジェラルド
出演: ブラッド・ピット/ケイト・ブランシェット/タラジ・P・ヘンソン/ティルダ・スウィントン
 
(c)2008 Paramount Pictures Corporation and Warner Bros. Entertainment All Rights Reserved
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
2月7日(土)公開
監督: デイビッド・フィンチャー 原作F・スコット・ フィッツジェラルド
出演: ブラッド・ピット/ケイト・ブランシェット/タラジ・P・ヘンソン/ティルダ・スウィントン

(c)2008 Paramount Pictures Corporation and Warner Bros. Entertainment All Rights Reserved

ベンジャミンが子どもの頃。体は小さく、“老衰"している脚は言うことを聞いてくれません。「そんな不自由な体じゃ無理だ。できない。」体の自由がきかないベンジャミンを見て、何かにつけ周囲の大人はそう決めつけます。だけど、そんな嘲笑を耳にしたって、心は素直な子どものベンジャミン。好奇心だって人一倍。ひとつずつ、少しずつ、可能性の範囲を広げていきます。その様子は、すがすがしくて。いつの間にか凝り固まっていた“当たり前"の価値観に、じんわりと染みこんでいきます。


年を取るごとに、やれることが増えていく。自分の家から少し遠くへ出かけたり、自由に歩き回ったり。決して派手ではないベンジャミンの成長は、映画としては淡々としているかもしれません。だけど、私たちも通ってきたはずの道をじっくりと思い出させてくれます。


そうやって、年を取ること=体が若返ることで、可能性と自由を広げてきたベンジャミンにも試練のときが訪れます。若返るということは、いずれ赤ん坊にまでなってしまうということ。愛する人と共に過ごす人生を、ただ、それだけを求めているベンジャミンにとって何よりも辛く苦しい結末かのように思えますが……


年を取ること、出会いは偶然でも別れは必然であること、自分の人生を受け容れること、大切なものは何か。いろいろなことを考えさせてくれます。自分が悩んでいることや気になっていることを、頭の片隅に用意しながらスクリーンを前にしてみると。見えなかった答えへの道が、ふと、浮かび上がってくるかもしれません。


text by こうだ真紀


(c)2008 Paramount Pictures Corporation and Warner Bros. Entertainment All Rights Reserved
(c)2008 Paramount Pictures Corporation and Warner Bros. Entertainment All Rights Reserved

本年度オスカー候補間違いなし! 文句なしのブラピ最高傑作!

ブラッド・ピットはデビューして間もない頃、美形の青春アイドルだった。いわゆる〈ただの二枚目〉。そんなハリウッドアイドルは短命と相場は決まっている。

しかしその後「リバー・ランズ・スルー・イット」や「セブン」でスターから個性派俳優となり、その後も着実にキャリアを積み重ねてきた。そして今回、映画に掛ける情熱の全てをこの『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』に注いでいる。

気心の知れた監督のデイビッド・フィンチャーとのコラボの素晴らしさは既に「セブン」「ファイト・クラブ」で証明済みだが、本作の完成度はその極みだ!

本作では80歳でこの世に生を受け、0歳で天国へ召される奇妙な人生を背負ったベンジャミン・バトンと呼ばれる男の全人生を99%ブラピが演じきる! オープニング間もなくのしわくちゃな老人(幼少期)から時間が経過するに従って徐々に若返っていく〈老年期〉ブラピはマジで凄い! ラスト近くではまるでデビュー当時の20代前半のブラピがスクリーンで体感できる! 
上映時間二時間半を超える見事な感動巨編だ!


text by 茶柱達蔵