セラピースペース ながしま
ネットでのディスカッション
ちょっと前に、「私たちの行動は、本当に意識が決めているのだろうか」という記事をnoteに書きました。
私が関心を持っているのは「受動意識仮説」です。
私たちは一般に、何かを見て、意識的に考え、行動を決めていると思っています。
しかし実際には、脳が本人の自覚できないところで情報を処理し、行動を選んだ後に、その結果が「自分で考えて決めた」という意識として現れているのではないか、という考え方です。
記事を公開したところ、見知らぬ方からコメントをいただきました。
「無意識と意識の間には、グラデーションがあるのではないか」
初めは、少し話が混乱しているのかなと思いました。
ところが、やり取りを続けるうちに、その方がかなり深いところを考えていることが分かってきました。
行動が選ばれるまでには、身体の状態、情動、外部環境、過去の経験など、さまざまな情報が比較されます。
その際、脳の「基底核」を含む回路が、複数の行為候補に重みをつけ、ある行為を選びやすくし、ほかの行為を抑えていると考えられています。
この過程は通常、自覚できません。
けれども、すでに多くの情報が統合され、行動の方向性が形づくられつつある。
これを「無意識」と一括するのではなく、意識になる一歩手前の「プレ意識」と考えてもよいのではないか。そんな話へ発展しました。
さらに、一度顕在化した意識は、現在の行動を直接指揮するのではなく、記憶や言葉、身体反応などを通して、次の行動選択に影響するのかもしれません。
相手の方が脳科学の専門家なのか、医療職なのか、関心を持って学んでいる一般の方なのかは分かりません。
ただ、肩書きを知らないからこそ、お互いに書かれた内容だけを見て考えることができました。
一つの記事は、公開した時点で完成するとは限らないのですね。
誰かが疑問を持ち、違う視点を返してくれることで、自分の考えも少しずつ形を変えていく。
治療の場でも同じです。
こちらが一方的に答えを与えるのではなく、その人の反応や疑問を受け取りながら、一緒に新しい可能性を探していく。
記事をネット上に置いておいたら、いつの間にかコメント欄で「小さな意識研究会」が始まっていました。
SNSも、なかなか面白いものですね。
(^_^)
ディスカッションが起きたnoteの記事は詳細ボタンにリンクを張っておきますね。
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