「自分で決めているつもり」って、本当にそう?
セラピースペース ながしま

病院での対話風景
〜リハビリの現場から見える “こころの仕組み” のお話〜
こんにちは。セラピースペースながしまの永島です。
今日は、リハビリをしているとたびたび感じる
「人の意思決定って不思議だなぁ」という話を、
ちょっと地域のみなさん向けにやわらかく書いてみます。
■ 人は“考えてから決めている”と思っていますが…
皆さんも、普段の暮らしの中で
夕飯を何にするか
今日は歩いて行くか、車で行くか
病院に行くか、様子を見るか
こんなふうに「自分で決めている」つもりですよね。
ところが脳の研究では、
決めているのは“意識”ではなく、もっと前の段階にある無意識らしい
という結果が多く出てきています。
ちょっと不思議ですが、
“意識”は出来事のあとに「私はこう決めた」と感じているだけ、
という仕組みなのだそうです。
■ リハビリの説明の仕方で「決断」が変わる?
たとえば、リハビリの相談でこんな言い方をするとします。
「歩けるようになる可能性がありますよ」
「歩けるかどうかは五分五分です」
実は、同じ内容を伝えていても、
受け取る側の脳の反応はまったく変わります。
前向きに取り組もう、と思うのか。
慎重になろう、と思うのか。
これは本人の意思というより、
ことばの“入り方”で無意識が動かされている のです。
■ これって、ちょっと“マインドコントロール”に似てませんか?
もちろん、リハビリの現場では誰もそんなつもりはありません。
ただ、脳の仕組みからすると、
「どう言うか」で、その人の判断や気持ちが大きく動く
という事実があります。
だから私は、地域の皆さんに説明するとき、
できるだけ“透明で誠実な伝え方”を心がけています。
■ 地域で生活するからこそ大事にしたいこと
米子・安来・松江、この山陰の地域で暮らす皆さんは、
家族や仕事、人間関係をとても大切にされます。
だからこそ、
「自分で決めたつもり」が実は“伝え方ひとつで変わる”
という事実を知っていると、生活のいろんな場面で役立つと思うのです。
● 介護のサービスを選ぶとき
● 病院の治療方針を考えるとき
● 家族と相談するとき
相手の言葉に左右されすぎず、
自分の気持ちを確かめるきっかけになります。
■ 私たちができる意思決定支援とは?
受動意識仮説(=人の行動の多くは無意識が決めている)の考え方に立つと、
意思決定支援とは
「その人の無意識が安心して選べる環境を整える」
という作業になります。
そのために私が大切にしているのは、
① 情報の伝え方を正直にする
② その人の価値観をとことん聞く
③ 家族・本人・医療者が同じ地図を持てるようにする
地域で暮らしていると、
「正直に、丁寧に、寄り添う」ことの価値が、とても大きいと感じます。
■ おわりに
受動意識仮説は少し難しい話ですが、
要するに人の「決める力」は、意識よりもっと深いところで働いています。
だからこそ、
支援する側の言葉や姿勢はとても大事。
そして、
“無理なく自分の人生を選んでいける環境”をつくることが、
私たちセラピースペースながしまの役割だと思っています。
気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談くださいね。
「セラピースペースながしま」は、脳梗塞、脳出血、脳性小児麻痺などの中枢神経疾患のリハビリを最も得意としている自費リハビリ施設です。だけど、それ以外でも身体の動きでお困りの方のご相談にも応じさせていただいております。
安来市、松江市、米子市など近隣地区でお困りでしたら、どうぞお気軽にご連絡くださいね❗
また、PTやOT等、同業者の方も興味がありましたら、お気軽に連絡くださいね❗
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