アイデンティティ
セラピースペース ながしま

アイデンティティ
最近、夫婦別姓の議論でアイデンティティの問題というのが取り上げられていますね。
アイデンティティというのは、狭義で自我同一性というものです。
自我同一性というのは心理学畑の言葉ではあるのですが、神経学的に簡単に言えば、前頭葉で選択された何かの行為の出力プログラムが運動野に送られると同時に、頭頂連合野にも送られていて、運動出力の結果が頭頂連合野に上った際に行為の出力プログラムとその出力結果が照合されて、これらの行為が自分自身で行ったものと認識した際に、これらの行為が自分自身で行ったことであるといったような感覚が生じることになります。これが、自我同一性の基本的な脳の情報処理と言えるのですが、この部分が障害されるというと、自分自身が行った行為が自分自身の行おうとした行為ではないという感覚が生じることになります。これらの症状は、統合失調症(分裂病)と言われる状態です。
したがって、アイデンティティが失われるというのは本来はそういうことを示すことになります。
まぁ、夫婦別姓で用いられているアイデンティティというのは、多分、社会的アイデンティティと言われるものですね。これはアイデンティティを拡張した考え方の一つなのでしょう。
社会的アイデンティティというのは、社会の中でどのような役割を持つのかということに関わる同一性ということになりますが、それは経時的に変化するものです。例えば、14歳の頃の社会的アイデンティティとは学生であるということにある人が多いでしょうが、30歳ぐらいになると、多くの人は社会のどこかの会社などに所属して、その会社で働く人であるというアイデンテイィティを形成することになります。
つまり、社会的アイデンティティというのは固定的なものではないのです。
私などは、以前松江赤十字病医院に勤めていたのですが、その時は松江赤十字病院でリハビリテーションを生業としているというアイデンティティを持っていたのですが、現在は以前松江赤十字病院でリハビリテーションをしていたけれど、今は自費リハビリ事業を行なっているという社会的アイデンティティを持っているということになりますね。
姓が変わると、姓が変わった人というアイデンティティが形成されるだけで、それを問題視することはできません。
姓が変わってうもアイデンティティは失われません。変化するだけです。
変化するアイデンティティに対応できないとすれば、それは個人の問題ということになります。
良い加減、国会という場面で、思春期の子供達が論議するような幼稚なディスカッションをお金を使って行うのはやめてほしいと心の底から願うばかりです。
くだらない。
「セラピースペースながしま」は、脳梗塞、脳出血、脳性小児麻痺などの中枢神経疾患のリハビリを最も得意としている自費リハビリ施設です。だけど、それ以外でも身体の動きでお困りの方のご相談にも応じさせていただいております。
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