脳幹の話 その5 最終話
セラピースペース ながしま

散歩中
暑いですね。やっと最終話です。最後まで読んだヒトって果たしているのでしょうか?
(^^;
もはや独り言なのかもしれません。が、始めたことは最後まで。
その1では、呼吸時の重心変動が起きることと、それでもヒトは転んでいないと言うことを書きました。
その2では、上行性の脳幹網様体は覚醒に働き、下降性の脳幹網様体は姿勢制御に働くことを書きました。
その3では、脳幹の持つ覚醒/自律神経系/姿勢制御の作用は神経伝達物質の濃度調整によって行われていると言うことを書かせて頂きました。
その4では、その脳幹の働きは姿勢や運動を介してある程度わかるという話でした。
脳というのは運動の出力器であると同時に感覚の入力器です。同時にと言うところが大切で、入力も出力もほぼ同時に処理されている情報です。
ですので、姿勢や動きから脳幹の働きがわかるのですけれど。
と言うことは、何らかの形で脳の出力としての姿勢を変えることが出来たのであれば、脳幹の機能は変化したと言うことになります。
だからリハビリとかを行うのですけど。
例えば、椅子に座っている状態でいつもより体幹がしっかりして重力に抗して重心を高くするような姿勢が出来るようになっていたなら、いつもの状態よりモノアミン系の濃度が高まっていると判断することが出来ます。それは覚醒や認知機能も高まっている状態を指しますし、自律神経系もその状態に合わせた状況になっていると推測できます。
それでも何らかの問題が起きているとすると、脳の特定の部分が何らかの影響で上手く機能していないと言うことになります。
多くは痛みとかですね。
感覚の経路は二つあって、皮膚の触覚などの新しい感覚の経路は脊髄を上行して視床というところで分岐し脳の各領域に運ばれます。温度や痛みの感覚は脳に向かって上行している最中に脳幹網様体と中脳あたりで分岐していますので、網様体その物の働きを変化させ、情動を変化させます。
痛いと、姿勢変わりますよね。温度も、快適な温度の環境課と暑いときや寒いとき、姿勢も変わるし気持ちも変わります。
痛みなどを除外することが出来れば脳幹を含め脳の活動が適正になることもあるのかもしれません。
それらの答えは常に姿勢と運動の中に見つけることが出来ます。
は~長かった。
おそらくもはや独り言ですが、長い独り言って言うのは思った以上に疲れます。
写真は今日の散歩中の物。どうぞ、ゆったりした気分になって下さい。
脳幹の働きが少しだけ変わるかも・・・
あ、そうだもう一つ書こうと思ってたことがあった。
急性期の病院に勤めていたので、最初覚醒をあげる目的で離床を促すのです。車椅子に座らさせたり。ここはまさしく車椅子に座らせるという表現が正しいです。本人は座りたいと思っていないのですから。
データで離床が早いほうが良くなるとか信じられていたりして。
逆です。離床が早くできるだけの機能を持ったヒトは早く良くなるのであって、早くしたから早く良くなるわけではありません。
ここまで全部読んだヒトならおわかりのことと思いますが、脳幹の働きが変化することが大事なのです。
セロトニン濃度を増やす、つまり抗重力的な姿勢−筋活動が誘導できれば覚醒に近づくことが出来ます。しかし、ただ車椅子に座らせていれば早くよくなるということは有りません。
EBMなんてそんなもんです。
なんて言ってるから病院辞めることになるんですけどね。
(^^;
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