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Cute Movies

カポーティ

監督:

2006年9月30日シャンテ・シネ、恵比寿ガーデンシネマほか全国順次公開
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
甲高い声に、しなやかな身振り!これがカポーティのゲイ風なのだ!見事演じきるフィリップ・シーモア・ホフマン
百点満点の演技を魅せ、見事本作でアカデミー主演男優賞を受賞!
【ティファニーで冷血を】

トルーマン・カポーティといえばオードリー・ヘップバーン主演のラブロマンス映画の傑作『ティファニーで朝食を』の原作者として知られる米国の作家だ。彼は『ティファニーで朝食を』の出版直後、時代の寵児となり一躍人気作家の仲間入りを果たしセレブリティとなる。
人々は型破りで、自由奔放なライフスタイルを貫き通す彼を「不世出の天才作家」と呼び、スキャンダラスなゴシップを幾多も持ち併せた「伝説の作家」とも呼んだ。

ある日カンサスで起こった一家四人惨殺の小さな新聞記事が彼の目にとまる。彼は凄惨なその事件に運命的な巡り合わせを感じとりすぐさまカンサスに飛ぶ。

拘留中の凶悪なる死刑囚との宿命的な出会いを通じ、彼は六年に渡り過酷な取材を続け遂に“犯罪ノンフィクション・ノベル”『冷血』を完成させるのだが・・・。

死刑囚への執着と、事件の真相を追求する飽くなき執念。反面、死刑囚を『冷血』出版の為に利用したのでは?という交錯した思いがカポーティの心に去来し苦悩する・・・。

カポーティを演じるのは演技派フィリップ・シーモア・ホフマン。文句の付け所のない百点満点の演技は誰もが認めるところだろう。本作でアカデミー主演男優賞を受賞したのも当然!と頷くばかり。ホフマンはしなやかな手の動きにくわえ終始甲高い声のトーンで見事カポーティを演じきっている。

最近エンターテイメント作品で胃がもたれる貴方!またエンターテイメント作品に食傷気味の貴女!そんなアナタにこの秋お勧めの一本です!

text by...  茶柱達蔵

2006/09/29