ちょっと変わったデザインのチェーンを修理

お客様が修理に持ち込まれたネックレスはちょっと変わったデザインのチェーンでした。
喜平と呼ばれる、駒がちょっと捻られているチェーンをプレスで平たく押しつぶしたような感じです。

一つの駒が中央で折れてしまって切れていました。
どうやら捻られた状態で折るような力が加わってしまったようです。
他の部分にも歪みが出ている駒がありました。

折れた駒は残っていなかったので、端の駒の中央を切って開き反対の駒と組み合わせて閉じます。
閉じた部分を金ロウでロウ付けしますが、駒の大きさは長さ2mm、幅1.5mm程度で
ロウ付けする部分の幅は0.5~6mmほどしかありません。

余計なところにロウが回らないように、熱をかけすぎてチェーンを熔かしたりしないように
十分注意して作業します。

うまくつなぎ合わせることができましたので、全体を磨き直しておきました。
歪みの出ていた部分も出来る限り元の形に近い状態まで修正しておきます。
そのままですとまたそこで切れてしまうかもしれませんからね。


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