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山陰スピリチュアル紀行

大社で潮汲み&月読様に会いにいこう♪

稲佐の浜~屏風岩~因佐神社~下の宮~上宮~大歳社~連歌庵~都稲荷社~出雲大社~まの商店~神蹟 隠ヶ丘~月讀神社

潮汲みといえば『うらうらとゆく~島根半島四十二浦を巡る旅~(山陰ケーブルビジョン)』でもお馴染みですよね。ええ、お馴染みなんですよ。そして、お月様の綺麗な季節に会いたくなるのは、やっぱりツクヨミノミコト!というわけで会いに行ってきました。
◎「潮汲み」とは

毎月1日の早朝に稲佐の浜で竹筒に潮を汲み、出雲大社までの道のりを摂社に潮を振り撒き清めながら参拝する出雲市大社地区に古くから伝わる風習です。参拝後の海水は自宅に持ち帰り、家族や玄関、神棚などにも同様に撒いて清めます。
まずは「潮汲み」で神社巡りをしたいと思います。今回、案内してくださったのは「神迎の道の会」の青木敦生さんです。「潮汲み箍(たが)」と呼ばれる竹筒に海水をくみ、国譲り神話ゆかりの地・稲佐の浜から宮々をめぐり、出雲大社を参拝します。

稲佐の浜

稲佐の浜は国譲り神話だけでなく、国引き神話にもゆかりがあります。
八束水臣津野命(ヤツカミズオミツヌノミコト)は、狭い出雲の国を広げようと「国来、国来(クニコ、クニコ)」と余っている土地を出雲の地へ引き寄せました。そして、引き寄せた土地が流されない様、大きな杭にその綱をくくりつけました。引き寄せた土地が島根半島、大きな杭が三瓶山、そして稲佐の浜から大田市にかけての海岸線が綱です。 
稲佐の浜から見える三瓶山<br>綱をくくりつけた杭と言われています。
稲佐の浜から見える三瓶山
綱をくくりつけた杭と言われています。
この砂浜が国引きの綱と言われています。
この砂浜が国引きの綱と言われています。
禊の海水を汲んで、笹の葉で左右左の順番に海水をふりかけて身を浄めてお参りします。
まずは海へ、続いて弁天島の豊玉毘古命(トヨタマヒコノミコト)へお参りします。
潮汲み箍(たが)
潮汲み箍(たが)
そして稲佐の浜を出発!
稲佐の浜の砂を採っています。
この砂を持って、出雲大社の御本殿後方、八雲山裾に鎮座の「素鵞社(そがのやしろ)」へ参拝します。稲佐の浜で採った砂を床縁下に置き供え、従来からある御砂をいただきます。この御砂を御守としたり、屋敷の土地や田畑に撒き清めたりし、神様のご加護をいただくという信仰が古くからあるそうです。
所在地:島根県出雲市大社町杵築北稲佐

宮々を巡って出雲大社へ

屏風岩
弁天島から約300メートル離れた場所にあります。高天原からの使者として派遣された建御雷神(たけみかづちのかみ)と大国主大神は、この岩を背に国譲りの話し合いをされたと伝えられています。
民家の庭にこういうものがあるところが島根っぽい(笑)。
所在地:島根県出雲市大社町杵築北
因佐神社
御祭神は、建御雷神です。勝負の神様です。仕事での交渉の前など勝負の前に参拝。最近では恋愛の勝負で参拝する人も多いとか。
鳥居をくぐったら一言も発せず参拝し、右回りでぐるりと裏を回って戻ると願いが叶うといわれています。
所在地:島根県出雲市大社町杵築北
下の宮
御祭神は、天照大神です。
所在地:島根県出雲市大社町杵築北
上宮
御祭神は、素戔嗚尊、八百萬神です。
こちらは、神在月に集まられた神々が縁結び会議をされるところです。
所在地:島根県出雲市大社町杵築北2961
大歳社
御祭神は大歳神です。素戔嗚尊の御子神であり、田畑の守護神です。
所在地:島根県出雲市大社町杵築北
連歌庵
出雲阿国ゆかりの阿国寺
所在地:島根県出雲市大社町杵築東
都稲荷社
なんと!こちらは京都の伏見稲荷大社から、憑いて来られた狐様がお祀りされているとか。
後ろに回ると狐様の大好物を入れるところがあり、たまにお揚げさんが入っているそうです。
所在地:島根県出雲市大社町杵築東240
最後は出雲大社をぐるりと参拝し、”下り参道”を上り、勢溜へ。
今回ご案内頂きました、青木さんの「神迎の道の会」のブログでは、四季折々表情豊かな大社の宮々や神迎えの道の写真がご覧いただけます♪(現在、潮汲みのご案内はされていませんので、ご了承ください。)
(神迎の道さんのブログ)

まの商店

さて、次に向かうは日御碕!日御碕灯台の駐車場に車を停めて、「まの商店」にて朝食をいただきます。朝から豪華に海鮮丼! ヒラマサの漬け丼(写真)も人気です♪昭和レトロな懐かしい雰囲気のお店で、お店の方の感じも良く、味も最高! かなりオススメです!!
所在地:島根県出雲市大社町日御碕1089-47

神蹟 隠ヶ丘(しんせき かくれがおか)

食事のあとは、日御碕神社氏子さんの象谷勝一さんにご案内いただきました。
まずは、神蹟 隠ヶ丘(しんせき かくれがおか)へ。こちらは「まの商店」の裏の方にあります。入口まで徒歩1~2分くらい。そこから数分、丘を登ると隠ヶ丘に到着です。
隠ヶ丘は、素戔嗚尊(スサノオノミコト)が国づくりの後に柏の葉をとり「私の魂はこの柏葉の止まる所に住む。」と言ってお投げになり、葉は風のまにまにこの場所に止まった。と、言われています。日御碕神社の神紋、三ツ柏はこれに由来し、神域の付近からは「神紋石(ごもんせき)」という柏の葉の化石も出土しているとか。
所在地:島根県出雲市大社町日御碕

月讀(ツクヨミ)神社

さて、次はいよいよ月讀神社です。約5分の登山をします。
季節によってはマダニが大量発生で登れませんので、ご注意を。社☆ガールでも断念したこともあります。そして、参拝には十分な備えが必要です。
月讀神社に向かう途中、幸魂奇魂(さきみたまくしみたま)がありました!ちょっと興奮。そう、幸魂奇魂といえば、出雲大社にある「あれ」です。
途中、広くなっているところに日御碕神社の末社「隠丘神社」(御祭神 素戔嗚尊)があります。月読神社はそこから更に登ります。
出雲大社の幸魂奇魂像
出雲大社の幸魂奇魂像
ついに、末社「月讀神社」に到着! 御祭神は月夜見尊(ツクヨミノミコト)、高皇産霊尊(タカミムスビノミコト)です。
ちなみに、月讀神社は日御碕神社の方を向いているそうです。
そして、日御碕神社の「神の宮」も月讀神社の方を向いているそうです。
日御碕神社遠景場所より撮影
日御碕神社遠景場所より撮影
所在地:島根県出雲市大社町日御碕
協力:宇都宮 真理(社☆ガール)