地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、松江の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

松江の地域情報サイト「まいぷれ」松江

山陰スピリチュアル紀行

美保神社で新年の挨拶&日本最古のオルゴールを聴こう

美保神社、天神社、客人社、天王社、地主社、沖ノ御前・地ノ御前

皆さま、明けましておめでとうございます!
という事で、新年1回目の神社巡りは昨年と同様、美保神社にご挨拶に行きました。
そして、今回は美保神社の収蔵庫にある日本最古のオルゴールの音色を聴いて、福を分けていただこうという企画です
(※通常は非公開。今回に限り特別に拝観の許可を頂きました)。参加者は10名。

美保神社~収蔵庫内(非公開施設)~

喫茶クリフネで集合した後、収蔵庫へ向かいました。
中にはいつも外からガラス越しに見ていた『諸手船(もろたぶね)』『真剣(まっか)』がすぐそこにあります。
美保神社の2大船神事の1つ『諸手船神事』で使用される2艘の船は全長7mでモミの木で作られているとのこと。
それぞれの船の面には3種類の紋が描かれていました
(神紋:コトシロヌシ神=三つ巴・ミホツヒメ命=渦雲、社紋;亀甲に漢字の三)。
乗り手は氏子さんの中から18名がクジで選ばれるそうですが、神様のお使い役になるって考えただけでもすごく名誉なことですよね。
そしていよいよ鳴り物の登場です。
美保神社には重要有形民俗文化財の鳴り物が846点奉納されていて、今回はそのうちの2つを拝観させて頂くことになりました。
まずは『風琴(ふうきん)』と書かれた小さな楽器。
「アコーディオン」のことで、オーストラリアのウイーンで1841年頃に作られ、1849年に奉納されたそうです。
両端を持って広げたり縮めたりする事で音が出ていました。
次は、オルゴールです。
こちらも小物入れ位の大きさで可愛らしい装丁でした。
スイスで作られ、1864年に松江藩の八雲丸が持って帰ったのだそうです。
日本にある最古のオルゴールという事ですが、ネジを回すと年代を感じさせないほど綺麗な音色が。
旧イタリア国歌と18世紀のオペラの曲が入っているということで、150年前からこんなに精密な楽器があったのかと思うと感慨深いものがあります。
美しい音色にうっとりとしていると、続いて出していただいたのが、境内出土のメノウの破片です(拡大した写真は破片を繋ぎ合わせたもの)。
権禰宜の横山直正さんによると、古墳時代、美保神社の境内でメノウを加工した形跡があったとのことで、このメノウの原石は、松江市玉湯町から持ち込まれたものだそうですよ。

美保神社~ご祈祷~

貴重な収蔵物を拝観した後は、美保神社でご祈祷を受けました。
個人的には、巫女舞を間近に見る事が出来て
感激
ここでは、参加者全員の家内安全を祈願してもらいました。
ご祈祷が終わるとどこか清々しい気分に。
お正月限定の『鯛おみくじ』!
見事、金の
「一生安泰」を引き当てました☆
※通常は「一年安泰」
【所在地】島根県松江市美保関町美保関608

ランチ~喫茶クリフネ~

ピザトースト&スープのセット<br>
ピザトースト&スープのセット
本日のランチは、「喫茶クリフネ」です。
お店のマスターであり社☆ガールメンバーの松本明代さん
お手製のランチプレートを堪能しました。この日の特別メニューです。身体あったまる~
【所在地】島根県松江市美保関町美保関602
午後からは美保神社の末社巡り。
今回は糺社と久具谷社を除く4社と灯台の飛び地境内を巡ります。

天神社

美保神社へ向かう道中にあるデイサービスセンターを過ぎた所にポツンと見える鳥居。
神社から少し離れている為、気づきにくいですが、ここが末社の1つです。
ご祭神は「スクナヒコナ命」。
出雲神話の中に登場する神様で、海の向こうからやって来て美保の岬で大国主命と出会います。
手に平に乗るほどの小ささですが、国造りには欠かせない重要な神様なんですよ。

客人社、天王社、地主社

港の端、丁度、美保神社の反対側にある小高い山の中に、3社祀られています。その内一番高い所に位置するのが「客人社」で、そこから道なりに少し降りた所に「天王社」、さらに降りて麓付近に「地主社」とあります。
◎ 客人社
ご祭神:大国主命
出雲大社のご祭神で、美保神社主祭神のコトシロヌシ神の父神。『国譲り』という神話で、コトシロヌシ神が大国主命から国を天つ御子に譲るかどうかの相談をされるシーンがあり、それを再現した諸手船神事でも客人社に拝礼する場面があります。

◎ 天王社
ご祭神:ミホツヒメ命
美保神社の主祭神で、大国主命のお妃様。天上から稲穂を持って降臨したといわれ、農耕と子孫繁栄の神様として信仰されています。

◎ 地主社
ご祭神:コトシロヌシ神(あるいは「ミホススミ命」)
美保神社の主祭神で、大国主命の御子神。「えびす様」として全国で信仰されています。また、ミホススミ命は『出雲国風土記』の「美保郷」に登場する神様で、“美保”の名前の由来になっています。

おまけ~自由散策する面々~

街歩きも楽しい美保関。
じっくり見れば新しい発見があるかも!?

沖ノ御前、地ノ御前

神社巡りの最後は美保関灯台の後ろから見える、「沖ノ御前」「地ノ御前」です。
どちらも美保神社の飛び地境内。
目の前の鳥居から遥か遠くに見える「沖ノ御前」はコトシロヌシ神が釣りをしていたという伝説が残っているのですよ(写真下)
参拝終は、お正月期間だけ出店している鯛焼き屋さんで買った鯛焼きを、口いっぱいにほおばって終了~!
美保関を満喫した1日となりました。
参加者の皆さまお疲れ様でした。
そして今年もよろしくお願いします!
協力:社☆ガール 松原 慶子(2015.1.17)