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Cute Movies

アイ・ソー・ザ・ライト

君がつらい時、僕は歌う

アイ・ソー・ザ・ライト

脚本・監督:マーク・エイブラハム
原作:“Hank Williams : The Biology”(コリン・エスコット、ジョージ・メリット、ウィリアム・マキューウェン共著)
音楽プロデューサー:ロドニー・クロウェル
キャスト:トム・ヒドルストン エリザベス・オルセン ブラッドリー・ウィットフォード チェリー・ジョーンズ マディー・ハッソン レン・シュミット

作品概要

カントリーミュージックの最重要人物であり「ルーツ・オブ・ロック」と呼ばれるアメリカの伝説のシンガー“ハンク・ウィリアムス”の半生を描いた伝記映画。

ボブ・ディランが初めて憧れたシンガーであり、ローリング・ストーン誌の歴史上最も偉大なアーティスト100人にも選出される。
その楽曲の数々は、ボブ・ディランをはじめ、エルヴィス・プレスリー、ジョニー・キャッシュ、キース・リチャーズ(ローリング・スト-ンズ)、BECK、ノラ・ジョーンズなど多くのアーティストによって時代を超えて歌い継がれている。

主演は、『マイティ・ソー』『アベンジャーズ』のロキ役で大ブレイクしたトム・ヒドルストン。『クリムゾン・ピーク』『ハイ・ライズ』などの話題作出演が続く中、今最も見逃せない俳優である。本作ではハンクの楽曲を吹き替えなしで歌い切り、その高い歌唱力を披露した。共演は、『GODZILLA/ゴジラ』『アベンジャーズ』出演を果たしたエリザベス・オルセン。自身も歌手としての夢を追う、ハンクの妻オードリーを切なく演じた。

1950年代アメリカ、人々の曇った心に“希望”を与えた一人の男がいた――。デビューから6年、29歳という短い人生で築いた功績とその裏で翻弄される伝説のシンガー、ハンク・ウィリアムスの闇と光の真実の物語。

記者の見どころ

わずか29歳でこの世を去り、「ロックの父」と呼ばれるハンク・ウィリアムスの半生を描いた本作品『アイ・ソー・ザ・ライト』。デビューから6年、29歳の若さで手に入れた名声に翻弄された、一人の若き天才の物語だ。

『アベンジャーズ』シリーズのロキ役トム・ヒドルストンとスカーレット・ウィッチ役のエリザベス・オルセンが共演し、戦後の暗い雰囲気の中で民衆の心に音楽で光を届け、29歳でこの世を去った伝説のシンガーの光と影を描いた。ヒドルストンは撮影開始の5週間前から音楽のトレーニングを積み、本編の全ての歌唱を実際に歌いきったというから驚きだ。

今年7月公開のドキュメンタリー作品『エイミー』と同じく、世間の期待に翻弄される天才を描いた作品だ。戦後の暗い雰囲気の中で時代に光を当てられた苦しみがハンクを狂わせ、次第に彼の生活が壊れていく。ハンクの栄光と挫折を描いた作品だが、その生活からは彼の光の面よりも影の面の方が多く見えた。

今なお世代や国境を超えて多くの人々の心に生き続ける伝説的シンガーの、光と影を映し出した本作。カントリーミュージックの原点の一人とされるハンクの歌声が、私たちの秋を感動とともに包み込む。ぜひ、映画館の大音量で。

Text by EISUKE