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Cute Movies

追憶の森

青木ヶ原の樹海での出会い 衝撃、そして胸に沁みる感動の結末。泣ける、ミステリー。

4月29日(金 祝)TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー<br>(c)2015 Grand Experiment, LLC.
4月29日(金 祝)TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー
(c)2015 Grand Experiment, LLC.
追憶の森

監督:ガス・ヴァン・サント
脚本:クリス・スパーリング
製作協力:トーマス・パトリック・スミス
音楽監督:クリス・ドーリダス
撮影監督:キャスパー・タクセン
編集:ピエトロ・スカリア
音楽:メイソン・ベイツ
衣装デザイン:ダニー・グリッカー
プロダクション・デザイン:アレックス・ディジェルランド
キャスト:マシュー・マコノヒー ナオミ・ワッツ 渡辺謙

作品紹介

磁石が狂い、携帯電話も通じない。樹海という魔の空間で、
運命的な出会いを果たすアーサー(マシュー・マコノヒー)とタクミ(渡辺 謙)。

妻への本当の想いに気づいたアーサーを絶望の淵に追いやり、
樹海へと向かわせたものは何だったのか?
突然、現れたタクミとは何者なのか? なぜ、彼らは出逢ったのか?
いったい、この森にどんな秘密が隠されているのか? 出口を求めてさまよう2人のたどり着く先は?
結末に待ち受けるのは、思わず息を呑むような驚きの真実、
人生の終着点へ向かう旅が、希望の旅に変わる時、あなたは崇高な愛の物語に包まれる。

追憶の森―それは、生と死が繋がる森。

パズルのピースがすべてはまったあと、振り返ってもう一度最初から見たくなる――。
そんな魅力を秘めた感動のミステリーの誕生だ。

アーサーを演じるのはマシュー・マコノヒー。罪悪感と喪失感を抱えて樹海へ足を踏み入れたアーサーが救いの光を見出すまでの旅路を人間味たっぷりに演じきり、観る者の感涙を誘う。そんなアーサーと森の中で出会うタクミには、映画のみならずNYブロードウェイの舞台にも挑戦し、トニー賞主演男優賞ノミネートにも輝く渡辺謙。さらに、ドラマの謎解きの要ともいうべきアーサーの妻ジョーンを、『21グラム』と『インポッシブル』でオスカー候補になった演技派女優のナオミ・ワッツが演じる。

みどころ

日本人なら誰もが知る、富士山の麓に広がる青木ヶ原の樹海。その樹海を舞台に、“生きる”ことをテーマにした感動作『追憶の森』が生まれた。

アメリカから日本まで、はるばる自分の人生を終わらせに来たアーサー(マシュー・マコノヒー)が樹海の出口を探しまわるタクミ(渡辺謙)と出会ったとき、死を願うアーサーの心が動き出す。感動のミステリーとして宣伝されている本作は、そうとは知らずにヒューマンドラマとして鑑賞した方がより大きな感動を得られるだろう。2人の脱出への旅路が進むにつれ、心にじわじわとした感動がこみ上げてきた。

生きることを望む2人の男に自然の猛威が襲いかかる様は見ていて思わず目を背けたくなった。それでも樹海からの生還を目指すアーサーの旅路にどんどんと魅きこまれ、そして作品の随所に仕掛けられた伏線が一本の線へとつながったとき、そこに詩的で美しいラストが待ち受ける。アカデミー賞クラスの俳優が共演した本作はその演技も圧巻で、特にアーサーを演じるマシューの表情には何度も魅きこまれた。

樹海を舞台にしていることから、この作品は自殺をテーマにしたものだと思っている方も多いだろう。しかし実際は、“生きる”ということの意味を観客の心の奥まで問いかける、そんな感動作であった。

Text by EISUKE