ロスの凄腕麻薬捜査官ショーン（ヴィン・ディーゼル）はある時、強大な麻薬密売組織のボス、ルセロの逮捕に成功する。ルセロはアメリカとメキシコを自由に
行き来し巨万の富を手にした闇の実力者。その逮捕は、ポスト・ルセロの座を狙う熾烈で残虐な覇権争いを誘発し、中からディアブロ（“悪魔”）という謎の人
物が急激に勢力を拡大する。

邪魔者を次々と殺していくディアブロは、捜査官ショーンの命をも狙って自宅を襲撃。ショーンは重傷を負い、巻き添えでショーンの愛妻ステイシーが命を奪われてしまう。

やっとのことで死の淵から生還したショーンだったが、愛妻を失った彼は絶望感から自暴自棄な“魔物”と化し、ディアブロを叩き潰すために復讐に乗り出す。手段を選ばず、噛み付いたら離さず諦めない、“ブルドッグ”のように・・・。

迫力あるスピーディな展開が魅力的。
追い詰めたディアブロとの対決は予想外の展開で胸にグッときました。
でもなんといっても主演のヴィン・ディーゼルがワイルドでセクシーでステキ！
彼
をアクションスターたらしめた『トリプルＸ』でのアクションもとてもカッコよかったけれど、『ブルドック』では、苦悩や自暴自棄といった表現を通して渋さ
もプラス。ますますイイ男になってきました♪自暴自棄になっていくショーンを助け、立ち直らせた相棒のデメトリウス（ラレンズ・テイト）も、イイ目をして
いてゾクッとしてしまいます。今後の活躍も期待される彼らの“今”を見逃さないためにも、必見な映画です。
text by...  SHOKO

2003/11/16