セラピースペース ながしま
最近、脳卒中後の回復について興味深い報告を目にしました。
内容を大まかに言えば、脳卒中のごく早い時期にリハビリの量を増やしても、回復がさらに良くなるとは限らないというものです。
脳卒中のリハビリテーションでは、これまで「早く始めることが大切」と言われてきました。もちろん、早くから状態を見て関わること自体は大切だと思います。ですが、それと「早い時期からたくさん負荷をかけること」が同じかどうかは、別に考えた方がよいのかもしれません。
今回紹介されていたESPRESSO試験では、発症後2週間以内の方に対して、手や上肢へ高強度の追加訓練を15日間行っても、3か月後の成績は通常ケアと大きく変わらなかったと報告されています。
この結果が示しているのは、発症直後の回復は、単純に訓練量だけで決まるのではなく、まずは脳そのものの自然な修復過程に強く左右されている可能性がある、ということだと思います。
言い換えれば、脳には脳の回復のペース、いわば**「生物学的な時計」**のようなものがあるのかもしれません。
この研究で興味深いのは、対象となった患者さんが、単に重症度だけではなく、手の回復可能性に関わるバイオマーカーも踏まえて選ばれていたことです。
つまり、「もともと回復しやすい人がたまたま多かったから結果が良く見えた」という可能性を、できるだけ減らそうとしているわけですね。
私は以前から、脳卒中急性期のリハビリテーションは、ただ「早く」「たくさん」やれば良いという単純な話ではないのだろうと思ってきました。
急性期の患者さんは疲れやすく、全身状態も不安定で、脳そのものもまだ大きく変化している時期です。そうした時に、無理に活動量だけを増やしても、思ったほど利益が得られないことは十分ありうるように思います。
また、脳の治癒という視点から考えると、実際には1〜2週間、場合によっては4週間程度まで、まだ「急性期的」と考えた方がよい方もおられるのではないかと感じています。
ただ、これをそのまま制度の上で認めることは、医療経済的には簡単ではないのかもしれません。支出が増えたり、現在の仕組みと合わなくなったりする可能性があるからです。
もちろん、だからといって意図的に何かが無視されていると断定することはできません。ですが、制度や運用の都合と、患者さんの病態に即した医療との間に、ずれが生じることはありうるのだろうと思います。
もしそうしたずれがあるのだとすれば、患者さんにとって不利益になりかねませんし、同時に、現場で日々患者さんを見ているセラピストの知識や感覚を軽く見ることにもつながってしまいます。
だからこそ、こうした問題を考える上では、一般の方はもちろん、私たちセラピスト自身も、科学的リテラシーを持つことが大切なのだろうと思います。
研究で相関関係が示されたことと、因果関係が証明されたことは同じではありません。
その違いを丁寧に考えることが、患者さんにとって本当に意味のあるリハビリテーションにつながっていくのではないかと思います。(^_^)
ブログの方にも少し書いたので、興味があればどうぞ読んでみて下さい。
| 名称 | セラピースペース ながしま |
|---|---|
| フリガナ | セラピースペース ナガシマ |
| 住所 | 692-0011 安来市安来町1622-2 |
| アクセス | JR安来駅より車で3分 |
| 電話番号 | 090-7548-8677 完全予約制。電話又はメール、ホームページからご予約下さい。※営業電話はご遠慮ください。 |
| メールアドレス | khb00357@gmail.com 完全予約制。メール又は電話、ホームページからご予約下さい。 |
| 営業時間 |
|
| 支払い方法 | 現金払いのみ |
| 駐車場 | あり 軽自動車、小さな3ドアハッチバックなどの普通車であれば正面駐車場に止めることができます。大きなお車の場合は、あらかじめお電話でご連絡をいただければご案内致します。 |
| 開業日 | 2020年4月1日 |
| ホームページ | https://www.yasugits.com/ |
| Facebookアカウント | https://www.facebook.com/khb00357/ |
| Instagramアカウント | https://www.instagram.com/therapyspace_nagashima/?hl=ja |
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